カンボジアの首都プノンペンで、韓国人男性が拉致され拷問を受ける事件が発生しました。現地警察は中国人4人とカンボジア人1人を逮捕し、計画的な犯行の可能性を調べています。
事件が起きたのは9月21日午後8時30分ごろ。高級ホテルやレストランが集まる「プノンペンの江南」と呼ばれる繁華街ボンケンコンで、51歳の韓国人男性Aさんが黒い車に乗った犯人らに連れ去られました。現場を目撃したカフェの警備員がすぐに警察へ通報し、その後の捜査で容疑者5人が逮捕されました。
逮捕時には、半自動拳銃や弾倉、麻薬の錠剤112錠、無線機などが押収され、犯行が事前に準備されていた可能性が高いとみられています。
カンボジアでは最近、特殊詐欺拠点での韓国人被害が相次いでおり、韓国政府はプノンペンを含む一部地域に旅行警報を発令。韓国国民に渡航キャンセルや延期を呼びかけ、安全確保を最優先に行動するよう注意を促しています。