2月8日の衆議院選挙で自民党は316議席という戦後最大規模の勝利を収め、「高市長期政権時代」が一気に現実味を帯びた。
25年10月、総裁選での逆転劇を経て首相に就任した当時、韓国メディアの多くは「短命政権に終わる可能性がある」と予測し、公明党との連立解消という不安要素もあって、その前途を慎重に見ていた。
しかし今回の歴史的大勝を経て論調は大きく変化し、これまで「極右」「安倍路線の継承者」といったイデオロギー中心で語られてきた高市首相を、より立体的に分析する報道が目立ち始めている。
いまや彼女は「叩き上げの政治家」であり、無党派層まで取り込む「アイドル級の人気」を持つリーダー、さらに「若者の停滞感を打破する指導者」として評価されている。
特に注目されているのが、圧倒的な支持基盤とされる「サナマニア」現象であり、中央日報は「サナ活」「サナマニア」といった新語を紹介しながら、日本メディアが分析する“歴史的大勝の背景には高市首相のアイドル的人気がある”との見方を伝えた。
また朝鮮日報は、選挙前日に東京・二子玉川公園で行われた遊説を現地取材し、70メートルを超える待機列や「早苗さん」と連呼する群衆の様子、さらに支持者の「嘘をつかない」「笑顔で努力する姿が励みになる」「積極財政や食糧安保を支持する」「温かく率直だ」といった声を詳しく報じている。
かつて批判的な論調が中心だった韓国メディアは、いまやその支持の熱量や独自のコミュニケーション戦略に注目し始めており、その背景には保守再編に苦戦する韓国政治の現実が重なっているとの見方も出ている。