韓国の大学入試「修能」対策で知られる英語の人気講師チョ・ジョンシク氏(44)が、2023年度修能英語の問題を巡る疑惑で論争の中心となっている。
問題となっているのは修能英語23番の文章。ハーバード大学のキャス・サンスティーン教授の著書『Too Much Information』から抜粋されたものだった。
この文章はチョ氏が試験の約2カ月前、2023年9月に出版した模擬試験問題集にも掲載されており、「偶然なのか」という疑問が広がった。
警察の捜査では、チョ氏が現職教師から問題を購入した疑いが浮上。対価として約5800万ウォンを支払ったとの報道も出ている。
しかしチョ氏側は「検察に送致されたすべての容疑について無罪が明らかになると確信している」として疑惑を否定。
問題取引は仲介業者が行ったものであり、自身は関与していないと主張している。
問題を販売した教師と、購入したとされるチョ氏は現在、請託禁止法違反などの罪で裁判を受けている。
さらに問題取引に関与したとされる業者の関係者はMBCの報道番組「PD手帳」のインタビューで、自分がいわゆる“ゴーストライター”の役割を担っていたと主張し、「チョ講師とは明確な上下関係だった」と問題取引の過程を暴露した。
番組は「バッドティーチャーズ:人気講師と“問題売買”教師」と題した特集で、私教育市場で続いてきた試験問題の取引実態を取り上げた。
制作陣がチョ氏の講義を行う学院を訪れ、問題取引に関する起訴について質問すると、チョ氏は「明日も予定がある」と述べた後、カメラを指さし「カメラを下げてください」と話し、強い不快感を示した。
スタッフの「本当に偶然だったのか」という問いには「はい」と短く答えるにとどまった。