東日本大震災から15年を迎えるのを前に、日本の復興庁は9日、福島県の食や観光の魅力を韓国に向けて発信する動画の放映を開始した。
動画は首都ソウルと第2の都市・釜山の繁華街にある大型ビジョン計12カ所で、15日まで放映される。
東京電力福島第1原発事故の影響で減少した韓国人観光客の回復を後押しする狙いがある。
約30秒の動画では「今こそ福島へ」と呼びかけ、福島の地酒や和牛、会津若松市の鶴ケ城、会津芦ノ牧温泉の旅館など、食や観光の魅力を紹介している。
この旅館は韓国でも人気のアニメ「鬼滅の刃」のモデルではないかと話題になった場所としても知られている。
韓国では近年、日本の地方都市を訪れる旅行ブームも広がっており、日本側は福島観光の回復につなげたい考えだ。
一方、韓国は原発事故後、福島など8県からの水産物輸入を停止している。
昨年、福島県に宿泊した韓国人は約4300人で、震災前の約10分の1にとどまっている。
観光客回復に向けた取り組みは続いており、今年7月と10月には福島空港と韓国中部・清州を結ぶチャーター便の運航も決まった。
復興庁の担当者は「今こそ韓国から多くの人が訪れ、福島の魅力と復興の現状を知ってほしい」と呼びかけている。