韓国で飲み物の選び方が変わり始めている。
かつて「コーヒー共和国」と呼ばれるほどコーヒー文化が強い国だったが、最近は若者を中心にお茶や低糖飲料など、より健康を意識した飲み物への関心が高まっている。
1日に5〜6杯のコーヒーを飲んでいた人も、カフェインの摂り過ぎを気にしてお茶を選ぶようになったという。
最近はブレンドティーなどお茶の種類も増え、カフェでもコーヒー以外の飲み物を楽しむ人が増えている。
会食の場でも変化が見られる。以前は酒の代わりに炭酸飲料を飲むことが多かったが、最近は糖分を避けてゼロカロリー炭酸飲料を選ぶ人が増えている。
背景にあるのは「ヘルシー・プレジャー(Healthy Pleasure)」というトレンドだ。
楽しみながら健康を管理するという考え方で、お茶や低糖飲料、プロテイン飲料など健康志向の飲料が人気を集めている。
コンビニGS25では飲料売上に占めるコーヒーの割合が2023年の23.6%から昨年は20.6%へと低下した。
一方でお茶は11.9%から12.3%に増加し、イオン飲料も34.5%から38.8%へと拡大している。
炭酸飲料でも変化が見られる。
一般の炭酸飲料の割合が減る一方で、ゼロカロリー炭酸飲料の割合は増加している。
大型スーパーでも同様の傾向があり、今年2月にはお茶の売上が前月比11%増となった。
さらにコーヒーでもデカフェを選ぶ人が増えている。
デカフェ用コーヒー豆の輸入量は2018年の1724トンから昨年は10040トンへと急増した。
SNSや動画を通じて健康情報が広がり、カフェインや糖分を減らそうとする消費者の意識が飲料市場にも影響を与えている。
「飲み物は毎日何杯も飲むものなので、砂糖やカフェインを少し減らすだけでも健康に大きな効果がある」という考え方が広がりつつある。